事業が忙しくなってくると、個人事業主として一人で切り盛りしていた場合は労力が足りなくなる。事業主本人の労働力の範囲内で事業をする方法もあるが、忙しくなったということは世の中が自分の仕事を求めてくれている証でもあるため、できれば事業を順調に拡大したいと考える方が一般的だろう。そうなると、労働力の不足は、アルバイトを雇ったり機械化することによって解消を目指すことになる。業務によってはパソコンソフトの導入や機械化等によって労力を減らせるものもあるが、そういった業務は限られている。やはりマンパワーが必要だという結論に落ち着くことも多いだろう。
アルバイトを雇う場合の問題点の一つは、そのアルバイトが短期間で辞めてしまう場合、再度雇うアルバイトに対し一から仕事を教えなければならないことだ。アルバイトである限り短期間で辞める可能性が高いのはしょうがない面はある。しかし、できる限り長期間定着して働いてもらえるように経営者として工夫することも大切だ。労働時間や職場環境を見直して働きやすい環境を整えたり、仕事を覚えるにしたがって時給がアップする等の報酬体系を整備することも有効だろう。また、それ以上に、アルバイトの人がどんなことを感じているかについて関心を持ち、積極的にコミュニケーションを取ることも大切かもしれない。アルバイト定着のためには、アルバイトの人を一個の人間として尊重する姿勢が大切になるだろう。